くもんの算数の進度が進まない理由
くもんの算数の進度が進まない理由を解説しています。
公文式の限界
公文式は帰納法的な教えかたなので、低年齢の子どもでもドリルを解いているうちに、いろいろなことができるようになります。
※帰納法的な教えかたの意味がわからなければ、当サイトの別のページをご覧になってください。
(例)1を足せば、数が1だけ進むことを帰納法的に教えている問題
3+1=
5+1=
7+1=
10+1=
12+1=
しかし、限界もあります。
たとえば「九九」。
「九九」は丸暗記ですが、子どもにやる気がなければ、いくら、つぎのような問題を解かせてもできるようにはなりません。
(例)1をかけると、かならず、かけられる数になることを帰納法的に教えている問題
2×1=2
3×1=3
4×1=
5×1=
6×1=
漢字の書き取りは、子どもに覚えるつもりがなければ50回書かせようが100回書かせようが覚えませんが、それと似ていますね。
というわけで、公文式が採用している帰納法的な教えかたは、子どもが興味を持たないと、あまり効果がありません。
そして、あのプリントに興味を持つ子どもは、かなり少ないでしょうね。
低年齢の子どもに、やる気を求めるのは酷
勉強は、たいてい、つまらないものです。
それを面白く感じさせるのが先生の腕です。
いくら、くもんのプリントがつまらなくても、くもんの先生が面白く感じさせればいいのですが…。
くもんの先生は素人です。
それなのに「子どもに興味を持たせるように面白おかしく教えてほしい」と求めるのは酷です。
それと同様、低年齢の子どもにやる気を求めるのも酷です。
結局、公文式を面白いと思う子どもだけが、どんどん先に進んでいって、そうではない子どもは、先に進めないということが起きているのだと思います。
くもんの算数で高進度にするには、親の関与が欠かせない
九九は、暗記をゲームにしたり、笑わせたりしながら教えると、子どもはすぐに覚えます。
(うちの場合)
九九を順番に暗唱させる → 不正解ならコチョコチョする → 暗唱させているとき、失敗を誘うために面白い顔をする
もし親が手間暇をかけて九九を暗記させれば、どうなると思いますか。
つぎのようなことが起きるのではないでしょうか。
・九九を覚えるためのプリント → 瞬殺
・九九を習熟させるためのプリント → 瞬殺
・九九の応用問題(例:3×□=12) → 子ども自ら解けるようになる
高進度になれそうですよね。
結局、公文式のシステムに合った子ども、親が手間暇をかけて教えている子どもが、高進度になるのではないでしょうか。