低年齢の子どもに「理科」に興味をもたせる!

興味があれば、子どもは自ら勉強します。
成績もグングンあがっていきます。
そこで、「理科の成績をあげるには、低年齢のうちに自然で遊ばせるといい」と言われていますが、具体的にどのようにすればいいのでしょうか。
うちがしていることを紹介します。


理科に興味を持たせる遊び

うちの子どもたち、生き物に強い興味を持っていて、よく「理科の勉強をしたい!」と言っています。
で、「興味があればどんどん成績がのびる」と言われていますが、すこし理科を教えたら、速攻で覚えました。
やはり理科の勉強のためにも「遊び」は大切だと思います。
では、どのように遊んできたのでしょうか。

ガサガサ!

網をもって、川にいきましょう。
そして、「小魚は水辺の草に隠れているんだよ。網を川下、水草のあたりに置いて、足で川上から網に向かって踏みつけていって、魚などを網に追い込んで…。ゲット!」。



小魚、エビなどを観察できます。



オタマジャクシも観察できます。



水生昆虫も観察できます。



すこし足をのばせば水も綺麗ですよ!



※自然の保護のために、捕獲した生き物はすべてリリースしましょう!

清流でサワガニ捕り!

川といえば、サワガニ。
意外に知られていないのが、サワガニがいる場所。

大きめの石をひっくり返すといます。
そして、そこには、川虫もいます。
かなりグロイやつもいて、それだけで妻は叫び、子どもたちは興奮、すなわち、盛り上がります 笑



100均にある熱帯魚用の網でもあれば、サワガニなどを手でさわらなくても済みます。



バケツにサワガニと川虫をいれてみましょう!
サワガニが川虫を食べるときがあって、それを子どもに見せると盛り上がります 笑
※サワガニはかなり図太いので、バケツでも食べるときがあります(食べないことの方が多いのですが)。

※※自然の保護のために、捕獲した生き物はすべてリリースしましょう!

ヤゴを捕まえよう!

サワガニを捕まえているとき、ヤゴも捕まえられます。
川にもよりますが、ヤゴは何種類もいるので、スマホで画像検索して、何のトンボのヤゴなのか子どもに教えるといいですよ!

※自然の保護のために、捕獲した生き物はすべてリリースしましょう!

ザリガニ釣り!

ザリガニは、都心部や郊外ではどぶ川、地方だと用水路などにいます。
タコ糸の先にオモリで5円玉、それにスルメを結び付けて、ザリガニ釣りしてみましょう。



その際、「ザリガニって固いじゃん。ほかにも固いやつ、いなかった? そう、サワガニ。ザリガニとサワガニ、同じような仲間なんだよね。甲殻類っていうんだ。こうやって生き物は同じ仲間で〜(省略)〜」と話すと、遊びが勉強につながります。

視野を広げるためにテレビ番組を利用

「遊び」だけだと、生き物に偏ってしまいます。
そこで、理科のテレビ番組を見せるといいでしょう。

うちは「ふしぎエンドレス」を学年に関係なく見せはじめましたが、つぎのように遊びともうまくリンクしていて、興味津々です。

・金属の熱の伝わり方 → 「BBQのときのだ!」
・川の話 → 「川遊びだ!」
・洪水の話 → 「(ダムで)駆けっこした!」「川で釣りをした!」

これで、たとえば、BBQをするときに金属の熱の伝わりかた、川遊びのときに川の流れの話を思い出せばいいな、と思っています。
思い出さなくても、特に息子はテレビっ子なので喜んで見ていますしね。

ちなみに、「ふしぎエンドレス」ですが、1つのネタを延々と続けられると「時間もったいないな」となりますが、番組の時間が短くてそこはいいと思います。
しかし、つぎのような「欠陥」もあります。

・ヒントがわかりにくい
・オチがなくて予想だけなので、間違って覚えるリスクが高い

「考えさせることを主眼に置く」にしたかったのでしょうが、「メディアの性質を考えていない」「子どものこと何もわかっていない」。
これさえなければ、子どもたちが勝手にテレビを見て、知識をつけて、となったのに、と思います。 ほかに、いい番組があればいいのですけどね。

遊びにいったとき「質問」で子どもの視野を広げる

遊びだと生き物に興味が偏ります。
「勉強に役立つように」と思って、つぎのようにすると「勉強」になってしまいます。

・河原にいったとき、川幅、流れ、石の形の話をする
・いろいろな石を見させる

これで子どもも喜べばいいのですが、もしそうではない場合は「勉強」と思われない範囲で、「質問」するといいでしょう。

「食物連鎖」に興味をもたせる質問

(例)「サワガニは何を食べると思う?」
→サワガニが川虫を食べるのを見ることができれば「川虫」と答えることでしょう。

(例)「川虫とサワガニ、どちらがたくさんいた?」
→実際に石をひっくり返して探すわけですから、子どもは「川虫」だと気が付きます。

(例)「もし、食いしん坊のサワガニがいて、川虫をたくさん食べたら、どうなると思う?」
→「食べるものがなくなる」と気が付くと思います。

(例)「そうすると、お腹が減って、サワガに死んじゃうよね。川虫、どうなると思う?」
→娘は気が付きました。「増える!」と。

(例)「じゃあ、川虫が増えるとどうなると思う?」

――あとは、「サワガニ、なぜ石の下にいると思う?」もいれて、「食物連鎖」「ピラミッド型」に興味を持たせました。

ハイキングで、虫や植物のスケッチ

「虫や植物を観察しよう」といったところで、「足が何本あって〜」などと細かく見ることはできません。

そこで、スケッチ!

絵を描くと細かく観察するようになりますし、帰宅後、その生き物や植物を画像検索して見比べさせると、より勉強になります。

…うちの場合、子どもたちは「ハイキングはつまらない。お絵かきは楽しい!」なので、ハイキングをしたいわたしと妻の苦肉の策なのですが。

というわけで、ハイキングしたある一日。

道中でスケッチブックなどを買って、ハイキングコースへ。
ハイキングコースにはいって、すぐに娘がタンポポを描きました。



日なたでじーっとしているカナヘビを発見。
息子に教えたら、描きはじめたのですが、絵にこだわるので、逃げられてしまいました。
その後、すぐにてんとう虫を見つけて描きました。



息子は、なぞの植物も描きました。



実物は以下。



ほかにもお絵かきしていました。
ほとんど歩いていなかったのですが、2時間くらいはいましたね。

帰り、妻はスマホで生き物を調べるのかと思いきや、いつものように爆睡、帰宅後も教える時間はありませんでしたが、時間を見つけてスケッチブックの生き物を画像検索したいと思っています。

虫のスケッチで「まるみえダブル観察器」が威力を発揮!

当たり前ですが、虫は動きますし、小さいです。
スケッチしにくいですし、「足はどこから生えている?」「眼はどういう感じ?」などのような観察もしにくいです。
そこで、アーテック まるみえダブル観察器を利用してみました。



観察器のなかでも虫は動きますが、息子と娘は、しっかり観察できていました。

息子が描いた蝶。



娘が描いた蝶。



2人ともしっかり虫を観察していましたよ!
※低年齢では「興味を持つこと」「観察すること」が大切だと思っているので、後で「足の位置、間違えているよ」とは教えましたが、好きに描かせました。

自然で遊ぶついでに生き物を探そう!

自然で遊ぶときに、「生き物を探してみよう!」などと言うだけで、子どもは理科に興味を持つかもしれません。
ここでは、自然で遊ぶついでに理科に興味をもたせる方法を紹介しています。

よく観察させて生き物を探させよう!

川遊び、ハイキングなど、自然で遊ぶとき、よく見ればさまざまな生き物がいます。
たとえば、セミ。



大きなカタツムリ。



トンボ。



カナヘビ。



スズメバチ。



蝶。



オニヤンマ。



ハイキングしているときに、子どもたちに「生き物を探そう!」と言ってみてください。先ほどのような生き物がたくさん見つかると思います。
時には、蝶の産卵の場面に出くわすかもしれませんね。



そのうち子どもが生物に興味をもって「何を食べているんだろう」のような疑問を持つことでしょう。
これが理科の勉強の入り口になります。

生き物だけではありません。
植物にも興味をもたせるといいでしょう。
ちなみに、「ツタウルシ」のように危険な植物もあるので、現実問題、植物については調べておいたほうがいいかもしれません。



積極的に生き物を探す!

先ほどもガサガサしようと書きましたが…。
盛夏、網をもって川に行きましょう!
さまざまな生き物を捕まえられます。

たとえば、ヤゴ。
さまざまな種類のヤゴを捕まえることができます。



ほかにも小魚。
写真を撮って、魚図鑑で魚の名前を調べさせるのもいいですよ!



で、水槽を持っていて、石を入れてそこに生き物を入れてみてください。



カニが川虫を食べることもあれば、つぎのように裏から見たら、カニがどのように川にいるのか一目瞭然です。



田んぼは生き物の宝庫!理科や社会の勉強にもなる

田植えの季節から、収穫の時期であればいつでもいいので、田んぼにいきましょう!



田んぼをよく観察してみてください。



そこには、さまざまな生き物がいます。



田んぼには稲が植えられていること、秋には収穫してそれが米として食べられていることを教えるといいでしょう。
ついでに、いろいろな県の田んぼや畑にいって、たとえば山には棚田が多いことから地形で何が植えられるのかなどが変わるなどとも教えるといいでしょう。

収穫体験で植物の勉強をしよう

収穫体験のとき、よく見ると勉強になることもあります。
たとえば、ナスの収穫。

収穫の時期によりますが、花が咲いています。
下を向いています。



しぼんでいる花があります。
花がしぼんでいくわけですね。



花が散ってしまったものもあります。
花が散るわけですね。



そして、ナスの身。



というわけで、収穫体験だけでナスの花が咲いて、ナスの身になるまでがわかります。
収穫体験をしながら、子どもに教えるといいですよ!

中学受験を攻略のトップページ