引き算の筆算(2桁)は、自力で解かせてみよう!
「引き算の筆算(2桁)」を教える方法を解説しています。当サイトで、足し算の筆算(2桁)をしっかり練習させていると、何も教えなくても自力で解けると思います。
2.筆算を使わずに、繰り下がりのない引き算の計算に挑戦!
3.繰り下がりのない引き算の筆算(2桁)を教えよう
4.繰り下がりのある引き算も、まずは10のカタマリから!
5.繰り下がりがある引き算の筆算(2桁)を教えよう!
引き算の筆算(2桁)は、すぐにできるようになる!
2桁の足し算を学習しました。
2桁の引き算は、ヒントを出せば自力で解けるので、いきなり解かせてください。
もし解けないようならば、今までの練習が不十分です。
しっかり練習を重ねて、再度、チャレンジしてください。
筆算を使わずに、繰り下がりのない引き算の計算に挑戦!
繰り下がりのない2桁の引き算を自力で解かせてみましょう。
その際、1つ確認してください。
「一の位から考えるんだったよね」
というわけで、「45−32」を、いきなり解かせてみましょう!
子どもが答えを言えば、正解でも不正解でも、子どもになぜその答えになったのか説明させてください。
つぎのような流れになっていればOKです!
このような流れにはなっていない場合や、不正解の場合は、2桁の足し算の筆算などを復習したほうがいいかもしれません。
(例)45−32
<一の位>
・45の5は単なる5
・32の2は単なる2
→5から2をなくす。よって「5−2」で3
<十の位>
・45の4は10のカタマリが4つ
・32の3は10のカタマリが3つ
→10のカタマリは4つあった。そこから3つをなくす。よって「4−3」で1つ
というわけで、「45−32は、一の位は5から2を引いて3、十の位は4から3を引いて1。だから、13」
これがわかれば、繰り下がりのない2桁の引き算を自作して解かせましょう。
この際、つぎにあるように、「十の位の数がゼロになるケース」「一の位の数がゼロになるケース」「ゼロになるケース」を混ぜるといいでしょう。
(例)
・62−21
・49ー43(十の位の数がゼロになるケース)
・34−24(一の位の数がゼロになるケース)
・34ー34(ゼロになるケース)
これができれば筆算の書き方を教えてください。
繰り下がりのない引き算の筆算(2桁)を教えよう
筆算はやりかたを覚えるだけです。
子どもに筆算のやりかたを教えましょう!
1.まずは、「−」と「線」を書きます。
2.そこに数字を書きこみます。
3.数字を書きこむときは、「カード」を意識します(カードを書く必要はありませんが、慣れないうちは書かせたほうがいいかもしれません)
4.数字を書きこんで計算しますが、一の位の数から計算します。
たし算と同じですね。
それでは、子どもに「78−14」を筆算で計算させてみましょう!
まずは一の位から計算します。
つぎに十の位の計算をします。
なお、一の位の数から計算しないといけないことは念押ししてください。
あとは、つぎの演習問題を筆算で計算させましょう!
つぎの計算をしてください。
(1)68−23
(2)87−31
(3)35−31
(4)65−24
(5)72−31
【目標】2桁のひき算を筆算で計算できる(繰り下がりなし)
繰り下がりのある引き算も、まずは10のカタマリから!
つぎに、繰り下がりのある2桁の引き算を教えますが、まずはヒントを出してあげてください。
・一の位から計算する
・一の位で引けない場合は、十の位から10のカタマリを1つだけ借りる
というわけで、「54−38」を解かせてみましょう。
子どもが答えを出したら、正解しても不正解でも、つぎのように図を描きながら説明してあげてください。
まずは、一の位。
・54の4は単なる4
・38の8は単なる8
→「4−8」は引けない!
・10のカタマリ1つを借りてくる!
・借りてきた10と4で、14
→「14−8」は計算できる!
つぎに、十の位。
・54の5は10のカタマリが5つ
・ただ、さっき1だけ借りたので「5−1」で4
・38の3は10のカタマリが3つ
→10のカタマリは「4−3」で1つ
今までのことをしっかり練習させていれば、この説明でわかると思います。
・子どもはこの説明ではわからなかった! → 今までのことをしっかり練習させましょう
・もうすこし数の感覚をつけさせたい! → 先ほどの繰り下がりがある引き算を、おはじきを使って計算させるといいでしょう
これができれば筆算のやりかたを教えましょう。
繰り下がりがある引き算の筆算(2桁)を教えよう!
つぎは、繰り下がりのある2桁の引き算を計算させてみましょう。
(問)63−27を計算してください。
まずは、筆算を書かせてください。
「一の位から計算するんだけど、3−7は計算できないよね。そのような場合は、十の位から1だけ借りるんだ。十の位は6だよね。1を貸すわけだから6−1で5になる。それを筆算に書くんだ」と教えてください。
「十の位の6から借りた1は10のことだよね。だから、10+3で13」と言って、つぎのように書いてください。
「あとはさっきと同じ。13−7の6をその下に書くんだ」と言ってください。
「十の位を計算すれば答え」と言ってください。
これができれば、あとが繰り返し練習問題を解かせるといいでしょう。
つぎの計算をしてください。
(1)82−55
(2)41−28
(3)37−29
(4)62−18
(5)74−19
【目標】2桁のたし算を筆算で計算できる(繰り下がりあり)