かんたんな時刻と時間の計算からはじめよう!(時間の差)
かんたんな時刻と時間の計算(時間の差)を教える方法を解説しています。
学習内容のまとめ
これから、かんたんな時間の差の教えかたを説明していきます。
具体例をあげると、以下です。
(1)8:10から8:20までの時間
(2)8:10から9:10までの時間
(3)8:10から9:25までの時間
子どもと一緒に勉強しましょう!
※かんたんな時間の差とは?
「1時間=60分」の変換を知らないとできない「8:55から9:20までの時間」のような計算がない場合です。
(1)時間の差は並べて書かせよう!
紙に「8:10から8:20までのじかん」と書かせてください。
そして、「8:10から8:20までの時間って、8:10からどのくらい時間が過ぎれば8:20分になるのかってこと、どのくらいだと思う?」と聞いてください。
「●分後」「●分前」「●分間」をしっかり演習していれば、わかる子どもも多いと思います。しかし、念のために、つぎの順で教えてください。
「8:10から時間が過ぎるということは、足せばいいの? それとも引けばいいの?」→「足せばいい」
「8:10から、いくつ足せば、8:20になる?」→「10分」
よって、「8:10から8:20までのじかんは、10分間」になります。
ここからが大切です。
まずは、「このような問題のときは、時間を並べて書いてね」と教えてください。
このページの問題は暗算ですぐに答えがわかりますが、今後、縦に並べて考えないとわからない問題がでてくるためです。いまのうちに習慣にしておきましょう。
つぎに、時間軸を描いてあげてください。
まだ時間の概念はよく理解できないと思います。しかし、当サイトで勉強していれば、子どもは数直線を描けるようになっているので、数直線と似ている時間軸を描くことで、なんとなく時間の概念が理解できるようになるためです。
ここまでできれば、あとは演習を繰り返しましょう。
この際、時間は縦に並べさせるようにしましょう。あと、できれば時間軸も描かせるといいでしょう。
(演習の例)
(1)7:01から7:08までの時間
(2)8:08から8:15までの時間
(3)10:20から10:40までの時間
(4)11:05から11:33までの時間
(5)9:15から9:48までの時間
ちなみに、以下です。
なお、時間の差の考えかたがわかっていても計算ミスする場合は、本当にその計算ができるのか確認することをお勧めします。
(1)引き算
(2)繰り下がりがある引き算
(3)かんたんな2桁の引き算
(4)2桁−1桁の引き算
(5)2桁−2桁の引き算
【目標】「●:▲から●:■までの時間」の計算方法(分)がわかる
(2)「時間は時間」「分は分」で考えよう
「8:10から9:10までの時間」を考えさせましょう。
今までのことをしっかりやっていればできると思いますが、もしできないようなら、つぎのことを教えてください。
・デジタル時計は「時間:分 秒」になっていること
・「8:10」と「9:10」は「時間」の数字がちがうこと
・時間が増えているから、いくつ足せばいいのかを考えること
そして、かならず時間を並べて書かせてください。
また、できれば、つぎの時間軸を描かせてください。
というわけで、答えは1時間です。
あとは演習を繰り返しましょう。
この際、時間は縦に並べさせるようにしましょう。あと、できれば時間軸も描かせるといいでしょう。
(演習の例)
(1)8:11から9:11までの時間
(2)2:08から8:08までの時間
(3)10:20から12:20までの時間
答えは、以下です。
(1)1時間
(2)6時間
(3)2時間
【目標】「▲:●から■:●までの時間」の計算方法(時間)がわかる
(3)「時間」と「分」を混ぜるだけで、できなくなる子どもが増える
「8:10から9:25までの時間」を計算させてみましょう!
先ほど勉強した「時間」と「分」をあわせただけの問題ですが、これだけでもできなくなる子どもが増えます。
とはいえ、すべきことは同じです。
まずは、時間を縦に並べて書かせます。
この際、つぎのように、時間は「左」、分は「右」に書かせるといいでしょう。
あとは、たし算やひき算ですね。
答えは、1時間15分です。
あとは演習させましょう。
この際、時間は縦に並べさせるようにしましょう。あと、できれば時間軸も描かせるといいでしょう。
(演習の例)
(1)9:14から10:25までの時間
(2)4:08から6:34までの時間
(3)10:23から11:40までの時間
答えは、以下です。
(1)1時間11分
(2)2時間26分
(3)1時間17分
【目標】時間と分が混じっていても計算できる