中学受験の対策(まとめ)

このページには、中学受験を考えているひとに向けて、中学受験の対策について、まとめた記事があります。


公文式、家庭学習、大手塾

定番のコースのようです。

1.早い家庭は未就学児、遅くとも小1までに公文式をはじめる。公文式では小3までに小6までは終わらせておく(中学数学の連立方程式まで終わらせるかたもいるようです)
2.小1、小2からはじめて入塾(小3)までに家庭にて最レベなどの定番の問題集を解かせておく
3.遅くとも小3か小4には公文式は辞めて大手塾に入塾。その後は塾任せ(※)
※親のサポートが必要な塾もあります

なぜ公文式なのでしょうか。
なぜ家庭学習が必要なのでしょうか。
算数を例にして詳細を書いていきます。

なぜ公文式に入れるのか?

大手塾では計算問題はていねいに教えてくれません。ある程度、計算力がある前提で授業が進みます。
また、一般的に通塾がはじまってからだと塾の授業についていくので精いっぱいになります。家庭で計算問題をていねいに教える時間はありません。
そこで、入塾までに公文式にて計算力を鍛えておくという考えのようです。入塾まで…つまり未就学児から小3までの時間を使って計算力を鍛えるわけですね。

なぜ家庭学習が必要なのか?

(正しいかどうかは置いておいて)「大手塾に最上位のクラスで入塾。あとは最上位のクラスを維持していれば、難関中〜最難関中に合格できる」という考えがあります。
公文式では計算問題はスラスラ解けるようになりますが、大手塾の入塾テストで良い点がとれるわけではありません。「公文式で先取り学習していれば、大手塾の入塾テストなんて余裕じゃないの?」と思われるかもしれませんが、別物です。
そこで家庭学習というわけです。
なお、家庭学習で利用されている定番の問題集は当サイトで紹介しています。

(例)低年齢からはじめる中学受験対策。家庭学習で使われている算数の問題集

公文式、家庭学習、大手塾のデメリット

公文式と大手塾のデメリットというよりも、中学受験のデメリットですね。

子どもは幼少のころから勉強を強いられる
幼少のころから教育費がかかるので、教育にかかる金額が高額になる(総額で300〜350万円ほど)
・大手塾は「子どもに弁当を持たせて夜遅くまで勉強」なので、大人からみると悲惨。ただし、「勉強ができる」「勉強が楽しい」と思っている子どもは、それほど負担に思っていないこともあるようです。
・睡眠時間が短くなる
・成績トップレベルの下には、たくさんの子どもたちがいることを忘れてしまう(うちの子どももこのコースにさえ乗せればトップレベルになると思い込んでしまう。特に低年齢の子どもをもつ親
・合格した子どもの裏側には、大量の不合格者がいることを忘れてしまう
・大量の宿題があるので習い事を続けるのは難しい
塾によっては、親の負担がかなりある

ちなみに、負担を少しでも減らすために「幼少のころの公文式や家庭学習をしない」という選択肢もありますが、入塾後に苦労すると思います。

「課金」もあり得る!

大手塾に通わせながら弱点補強などのために、家庭教師を雇ったり個別指導の塾に別途通わせたりする親もいます(※)。
(※)ネットスラングで「課金」というようです。

課金で教育費が増大します。

「そんなことはしないよ」と思うかもしれませんが、今はまだ追い詰められていないからそう思えるだけです。高学年で志望校に届かなさそうな場合、課金してしまうものです。

公文式、算数塾、大手塾

中学受験対策の低年齢化が進んでいます。
それで出てきたコースです。

1.未就学児、遅くとも小1から公文式をはじめる。公文式では小2までに小6までは終わらせておく(中学数学の連立方程式まで終わらせるかたもいるようです)
2.入塾までに家庭にて最レベなどの定番の問題集を解かせておく。ただ算数塾によっては家庭学習の内容を教えてくれるところもあるので必須ではない
3.小1、小2あたりから大手塾と算数塾に入れる。あとは塾任せ(※)
※家庭学習が必要な塾もあります

公文式に加えて、なぜ算数塾なのでしょうか。

なぜ算数塾なのか?

中学受験は算数が勝負を決めるといわれています。
そこで、算数を先取り学習することで中学受験を有利に進めようという考えのようです。
ただ、(算数に限らず)先取り学習の効果は不明です。算数塾に通わせて有利になるかどうかも不明です。

公文式、算数塾、大手塾のデメリット

公文式、家庭塾、大手塾のデメリットと同じです。
ちがうところのみ列挙します。

・算数塾の費用だけ上乗せされる
・幼いころから勉強漬け

ちなみに、算数塾の月謝は高額だそうです。また都心部しかないようです。

教育費だけが増大するケースもあり得る!

算数塾に通わせても算数ができるようになる保証はありません。
思うように成績がのびなければ、大手塾と算数塾に通わせながら家庭教師を雇ったり個別指導の塾に別途通わせることになるかもしれません。
教育費だけが増大していく可能性があります。

家庭学習(親塾)

家庭学習――親が教えるので「親塾」「ママ塾」「パパ塾」などともいわれますが、家庭学習だけで中学受験に挑むケースもあります。

家庭学習の手段

家庭学習の定番は以下です。

・四谷大塚の公式サイトから『予習シリーズ』を購入する
・予習シリーズを使って親が教える
・弱点の補強などで市販の問題集を利用する
・難関中〜最難関中を目指すならば東京出版の問題集を利用する

予習シリーズではない(四谷大塚ではない)、大手塾のテキストで教えるひとたちもいます。

・大手塾のテキストは塾生しか購入できないので、メルカリなどのフリマアプリ、ヤフオクなどのオークションサイトにて中古を購入する
・そのテキストを使って親が教える

ちなみに、人気があまりない塾のテキストだと安価に入手できますが、人気がある塾のテキストは高額です。

家庭学習(親塾)のメリット

親子のきずなが強くなる
教育費が最小限で済む
大手塾のように「夜遅くまでの授業」がない
・大手塾とちがって、子どもの理解にあわせて教えられる
・塾の通学の時間がそのまま勉強時間になる

家庭学習(親塾)のデメリット

・親子がゆえにキツク当たってしまうことがある(子どもに逃げ場がない)
・全科目を教えないといけないので、親の負担が半端ない
ものすごく手間暇がかかるので、親が教えるのが相当好きではないと難しい
・中学受験の経験がないと進度がわからない、どのような教材を使っていいのかわからない(当サイトで、進度の目安、教材を知ることはできます)
・素人の親が教えることで成績がの伸び悩むかもしれない

わたしは親塾ですが、他人にはお勧めしません。ものすごく大変だからです。

なぜ家庭学習(親塾)がレアケースなのか?

家庭学習(親塾)はレアケースです。
なぜレアケースなのでしょうか。

その答えはかんたんです。
親の負担が半端ないためです。
それに、四谷大塚の偏差値50〜55くらいまでなら何とかなりますが、難関中学〜最難関中となると親に相応の能力が要求されます。

大手塾以外(プロの家庭教師、通信講座の組み合わせ)

プロの家庭教師と通信講座の組み合わせているかたもいるようですが、難関中学以上を目指している場合は、かなりレアのケースのようです。あまり情報がありません。
ちなみに、通信講座にはつぎのようなものがあるようです。

・Z会の通信講座
・浜学園をはじめとする大手塾のweb講座

それ以外にも、you tubeの動画にはいろいろなものがあります。

大手塾以外(プロの家庭教師、通信講座の組み合わせ)のメリット

・親が教えなくてもいい(わからないところは、プロ家庭教師に聞ける)
習い事を続けていても、難関中学校に合格できるかもしれない。
・進度は通信講座にあわせればいい。もしくは、プロ家庭教師に進度を聞けばいい。

大手塾以外(プロの家庭教師、通信講座の組み合わせ)のデメリット

プロ家庭教師を利用する場合は、教育のコストがかなりかかる(家庭教師には学生とプロの家庭教師がいて、後者の時給はかなり高いです)。 ・子どものやる気に左右される(と思います)

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